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August 2006

August 31, 2006

27日ワイマール公演評

8月30日付のドイツの新聞Die Weltに、8月27日ワイマール公演の評が掲載されています。予定通り、ラフマニノフ2番の協奏曲を演奏しましたが、やはりテンポが非常に遅く、瞑想するような演奏だったと書いてあるように思うのですが、ドイツ語なので、固有名詞以外の記事内容は、私の妄想かもしれません(殴)。

しかし、とにかく本当に演奏会が実現したのですね。2006年の末まで全部キャンセル、という話は、一体どうなったのかわかりませんが、喜ばしい方向で変更になった(或いは誤報だった)ようなので、良かったです。

このあと、8月31日にも演奏会があるということが記事の末尾に書かれています。日本時間では明日でしょうか。今度はプロコフィエフの3番を弾くそうで、新しいレパートリーではないものの、短期間に二曲の協奏曲を演奏するとは、なかなかに意欲的で、素晴らしいと思いました。

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August 26, 2006

Die Weltの最新インタビュー

8月21日付Die Weltのインタビュー記事はかなりのボリュームがあり、内容的にも印象深いものです。のちほど和訳を試みたいと思いますが、これまで語られなかったアリス夫人のことにも相当な語数を費やしていて、夫人の死後十年になって初めてここまで語れる段階に到達したのかなと考えさせられました。

冒頭の紹介文では、ポゴレリチはiPodもラン・ランも知らないと書かれており、浮世離れした暮らしぶりが伺われます。現在の住居はスイスのイタリア語圏であるルガーノにあり、趣味で宝石のアクセサリーをつくり、3歳の犬のミーラちゃんを溺愛しているということです。

記事には、8月27日と31日に協奏曲を弾く、ということもはっきり書かれています。

さてインタビューの中身ですが、ポゴレリチは、まず、マスタークラスで、感性の柔軟な若い人に接するのは非常に興味深いと思っていること、そこで自分は音楽への自分の考え方を示すこと、また、アルゲリッチ推薦の若い指揮者グスタヴォ・デュダメルとも共演したいと思っていることなど、次世代の演奏家とともに仕事をすることの面白さを最初に語っています。

レコーディングについては、ラフマニノフとベートーヴェンの作品に取り組むつもりであること、ルガーノの自宅でその準備をしていること、世の中ではCDというものが無駄に多く制作されすぎているという反感があったが、同時に録音活動はアーティストとしての責任であると思っている、等々の事柄が語られています。

長く沈黙していた理由としては、自分のテクニックを見直し、根元的なところに戻りたいと考えたことや、健康状態が悪かったこと、妻を失ったために、立ち直るのに時間がかかったことを挙げています。しかし同時にポゴレリチは、厳格な教育を受けた演奏家である自分に自信と誇りも持っており、「アーティストというものは、自分が水を汲む泉を変えて行かなくてはならない」と彼らしい表現もしています。

アリス夫人の臨終についても、ポゴレリチはほぼ初めて公の場で言葉にしています。アリス夫人は彼にとって、あまりにも偉大で、輝く彗星のような人だった、と。彼女は自分にとって宇宙にも等しい存在で、何もかもを持っており、美も知性も才能も優しさも、すべての源が彼女にあった、けれども、彼女と一緒にいてくつろぐことが出来なかったこともポゴレリチは認めています。ひとところに耽溺しがちなポゴレリチとは対照的に、彼女は大変に活動的な人であったそうです。肝臓癌だった彼女との、最後のキスのとき、彼女の口からは黒い吐血が吹き上げ、ポゴレリチはそれを浴びてファントムのようになり、髪もその血に染まってはり付いてしまった、しかしそれを落としたいなどとは全く思わず、何もかもをそのままにしておきたかった、と。

妻を失った慟哭の日々、ピアノは慰めになるどころか、全く弾くことができず、思い出だけが巨大な滝のように流れ落ち、それはあまりにも強烈で、再び演奏できるようになるには長い時間がかかった、とポゴレリチは語っています。妻がいてくれた間は、常に、銀の皿のうえに提案や助言が乗せられていたのに、もはや誰も彼を助けてくれるものはなかった、しかし『私がひとりで出来るようになると、アリスは知っていたと思う』とポゴレリチは言っています。

現在の心境としては、「Relaxed」と答えています。自分のペースで演奏会を行い、聴衆から刺激を受け、また音楽に向き合い、今のポゴレリチは落ち着いた状況であるようです。スペイン語をかなり習得したようなことも書かれていました。

以上が概略です。相当な量があるので一度に逐語訳することは難しいのですが、徐々に掲載して行きたいと思っています。

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August 25, 2006

ワイマール公演

YahooのポゴレリチGroupで「公演がある」と書かれていたワイマールのフェスティバルは、以下のもののようです。8月27日と8月31日、いずれもオケとの共演で、ラフマニノフの2番の協奏曲とプロコフィエフの3番の協奏曲をやる予定です。

Weimar Festival

27 August 2006
Ivo Pogorelich & junge philharmonie thueringen I
John Adams »The Chairman Dances« – Foxtrott for Orchestra
Sergej Rachmaninow Piano Concert Nr. 2 c-moll, op. 18
Weimarhalle

31 August 2006
Ivo Pogorelich & junge philharmonie thueringen II
Guillaume Connesson Supernova
Sergej Prokofjew Piano Concert Nr. 3, op. 26
Weimarhalle

しかし、本当にこの演奏会は行われるのでしょうか?これが出来るのに9月のギリシアは行かない、というのはどういうことなのか謎です。

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August 23, 2006

ワイマール公演が、ある!?

Yahoo!のポゴレリチGroupに投稿されていたことなのですが、8月下旬のワイマール公演は実現する見通しらしいです。主催者側がキャンセルはないと言ったのだそうで。

この公演に合わせての新聞記事も出ています。かなり長いインタビュー記事です。詳細は、またのちほど。

'Die Welt'2006年8月21日付け

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August 10, 2006

アメリカ公演は行われる予定

ポゴレリチのアメリカ公演がどうなるのか知りたかったので、公演予定地のひとつWheaton Collegeにメールをして「リサイタルは行われるのか・キャンセルか」と尋ねてみましたところ、即レスが来ました。

秋の公演は現時点では行われる予定であり、ポゴレリチ氏がキャンセルしたのは夏のヨーロッパ公演のみである、ということをコロンビア・アーティスツ・マネージメントに確認済みです』、とのことでした。

これは勿論、今後どのようにでも変わり得ることなので、結果としてこのあと、秋のアメリカ公演もすべてキャンセルになる可能性も残っていますし、Wheaton側のメールにも、「ポゴレリチ氏がもし出演を中止するなら、公演キャンセルまたは代演によるリサイタルに差し替える」旨、書かれていました。なので、まだ全面的にアテには出来ませんが、それでも、とりあえずアメリカ公演以降の予定は生きている、ということがわかって、少し安心しました。

2004年のときも思ったのですが、「○○年の終わりまで」と書かれると、私はつい、その年の12月31日までのことを考えてしまうのですが、もしかしたら業界では、シーズンごとの区切りで言っていることも多いのではないでしょうか。つまり今年で言ったら夏まで(9月まで)が2006年のシーズンで、秋以降(10月以降、冬の終わりまで続く公演期間)は2006-2007年の新シリーズに入るので「来年」扱いなのではないかと思うのです。そう考えると、とりあえず秋のアメリカ公演については現時点では何も言及されていない、という言い方が正確なのだろうと思います。

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August 07, 2006

91年CM

91年CM

先日、某オークションで落札した品です。91年7月25日発売となっています。ポゴレリチが某自動車のCMに出演した際に演奏していた、ショパンの前奏曲作品24-8と、同じく前奏曲作品28-15『雨だれ』の二曲が入っているシングルCDです。ショパン前奏曲集のCDと同じ演奏ですので、CM用にシングルカットされたものということで、演奏としてはなんら、目新しいものではありません。コレクターズ・アイテムというべきものだと思います。

実際のCF映像は、黒い服を着たポゴレリチが例の如く怖い顔をしてプレリュードを弾いていましたが、このCDのほうのジャケット写真は、白いタキシード姿でピアノにむかい、余裕の微笑みを浮かべています。当時の自動車カタログや同社ポスターに使用されていた写真と同じ日・同じ場所での撮影だと思われます。

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August 06, 2006

ギリシア公演キャンセル

Yahoo!のポゴレリチ・グループの投稿で以下の記事が貼られていました。出どころが明記されていませんが、内容的にガセとは思えませんので、どこかの新聞記事だろうと思います。

内容としては、7月17日付けで、ポゴレリチが主催者側に対し、9月6日のギリシア・パトラス公演を「健康上の理由により」キャンセルすると連絡してきたこと、2006年末までのすべての公演を中止することが書かれています。公演のほうは代演により何らかのかたちで行われるそうで、チケット購入済みの方々に対しては、払い戻しあるいは他公演への振り替えも受け付けるということが書かれています。

IVO POGORELICH'S SCHEDULED CONCERT FOR SEPTEMBER 6 AT THE ROMAN ODEON OF
PATRAS HAS BEEN CANCELLED. on 2006/7/17 21:00:00 (126 reads)

Ivo Pogorelich's scheduled concert for September 6 at the Roman Odeon of Patras has been cancelled. The artist has just informed the Organization that due to health reasons, he is obliged to cancel all his scheduled concerts until the end of 2006.

Within the next few days, the Organization is going to publicize further information regarding the ealization of the concert by another, equally distinguished, pianist on the same or alternate date.

Those who have already purchased tickets for the concert of September 6 will be informed through a relevant press release about either money return or the possibility of choosing to use their tickets to attend a recital of another pianist, in case it is arranged by Patras 2006.

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August 03, 2006

YouTubeで聞き比べ

以前ご紹介しました通り、YouTubeで検索すると、ポゴレリチの演奏をいくつか聴く(観る)ことが出来ますが、同じ曲を違う演奏家が弾いているものと聞き比べるというのも、なかなか面白いのではないかと思います。

ショパン:ピアノ・ソナタ第3番第4楽章
ポゴレリチ
カツァリス
キーシン

ショパン:前奏曲集作品28-24
ポゴレリチ
ポリーニ

シューマン:トッカータ作品7
(ポゴレリチ本人の演奏はYouTubeには無いのですが、CDや演奏会でご存知の方は、下記演奏家のものも興味深くお聴きになれるのではないかと思います)
リヒテル
シュタットフェルト

ショパンのソナタは、ポゴレリチ以外はライブなので、収録の条件が違うことは考慮すべきでしょうけれども、三者三様であることは充分にお楽しみ頂けるのではと思います。

ショパンのプレリュードを弾くポリーニは本当に若いです(ポゴレリチも若いですが)。私が初めて観た頃のポリーニは、まさにこのような感じで、白皙の美青年という印象でした。月日の流れを感じます。しかし冴え渡る演奏はまさにポリーニです。

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August 02, 2006

やはりキャンセル・・・

ドイツのエージェントのサイトからも、ポゴレリチの演奏会予定がすべて削除されていました。つい先日まで、9月のギリシア公演の予定が掲載されていたのですが、これで少なくとも年内のヨーロッパ公演は無くなった、と考えるべきですね(アメリカについてはもともとこのサイトはカバーしていないので不明です)。

Concerto Winderstein

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Lovro Pogorelich新譜

Lovro Pogorelic新譜

HMVに注文していたものが今日届きました。輸入盤ですが日本語解説も付いています。これから聴きます。

新譜発売に合わせて、ロヴロの公式サイトも更新されています。新譜は、公式サイトのPublicationsのページでも少しMP3で聴くことができます。

ロヴロ公式サイトには、写真も新しいものがUPされていますが、若い頃に比べて随分とワイルドな感じになったように思いました。この夏、ロヴロはFestival Paško ljeto 2006に出演し、7月31日にリサイタルを行ったようです。

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