2014年 演奏会

December 16, 2014

ポゴレリチ北京公演評

「京華時報」の北京公演評全文を、森岡 葉さまが翻訳して下さいました(お忙しいところ、本当にありがとうございました!)。演奏中にピアノの弦が切れてリサイタルが中断され、かわりのスタインウェイが急遽、奈落からせり上がってきて、演奏続行となった日の評です。

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【ピアノの弦を切った自由奔放なポゴレリチの自制心】

 前半のプログラム、リスト《ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲~》とシューマン《幻想曲》は、聴衆にとって難解だったかもしれない。とくにリストの増4度の不協和音、調を逸脱した半音の和音の連続が、旋律を“聴き難く”させ、多くの人の眠気を誘ったのではないだろうか。

 ポゴレリチのリスト《ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲~》は、全体として素晴らしかった。それぞれの段落の構想の違いをはっきりと聴き取りながら強いエネルギーを感じた。これは、鑑賞能力のある聴衆を惹きつけたと思う。若い演奏家には絶対に不可能な演奏だ。ポゴレリチのこの曲の演奏は厳粛で冷酷だった。おそらく彼にはこの曲に対する自身の哲学と宇宙観があり、奇をてらった解釈をしようとは思っていなかったはずだ。

 シューマン《幻想曲》は、きわめて遅い速度で始まり、故意に狂気じみたフレーズを封印しているように感じられた。楽譜の指示通りではなく、和声をダイレクトに衝突させ、暗い道へと突き進んでいるようだった。これは予想外の展開だった。《ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲~》と比べて、様々な細かい部分で考えさせられることが多かった。彼はこの作品で、ロマンティシズムにあふれる恋人への想いを情熱的に描こうとはせず、鋭さを隠して、自身の心に忠実に演奏しているように感じられた。多くのフレーズで、弱拍の和声をあえて弱く弾いていたと思う。

 《ペトルーシュカ》については、語るべき言葉が見つからない。ポゴレリチの演奏は常軌を逸し、楽曲の構成感は見えず、断片的な印象を受けた。しかし、やはり素晴らしかった。この曲の最後で、妙な音が聴こえた。スタインウェイの弦が切れたのだ。聴衆はみな立ち上がって写真を撮った。まさに拍手をしようと思っていたときだったので、残念だった。それほど、私は演奏に心を奪われていたのだ。

 弦が切れた原因は、前半のプログラムから《ペトルーシュカ》に至るまで、強音を弾く部分が中音域に集中していたため、量が質を変化させたのではないかと思う。もうひとつの原因は、ポゴレリチの全身の力を使った重力奏法が、指先に集中して爆発した瞬間、ピアノの弦にそれが伝わって大きな負担をかけたのかもしれない。

 この夜、私を最も興奮させたのは4曲目のブラームス《パガニーニの主題による変奏曲》だった。すでにポゴレリチは疲れ果て、もう弾けないのではないかと思ったのだが、最初のフレーズを聴いた瞬間に衝撃を受けた。これは、私がこれまでに聴いたこの曲のライヴ演奏の中で最も優れた演奏だったとあえて言いたい。すべての変奏を、彼は基本的に軽いタッチで弾き、私は会心の笑みを浮かべた。——ポゴレチは悪い奴だ、この曲を弾いた先達たちを後悔させるだろう。彼はそれぞれの変奏の音色を巧みにコントロールし、滑らかなタッチで、ひとつひとつのフレーズ、ひとつひとつの変奏が終わらずに次につながっていくよう考え、楽曲全体に統一感を与えていた。各変奏が強い推進力によってクライマックスに導かれ、それぞれの違いの妙を見事に表現していたのだ。華やかな技巧をひけらかすことが目的ではない《パガニーニの主題による変奏曲》を、私は初めて聴いた。私が聴き取ったのは、亡くなった妻への感傷ではなかった。彼は思いのままに自身の心情をぶちまけていたような気がする。

 前半と後半を通して彼の表現を考えると、リストは死神との厳粛で冷酷な対話、シューマンは自身との戦い、後半の《ペトルーシュカ》では何かを嘲笑い、最後のブラームスでは生命の終わりに向かって突き進んでいるような感覚にとらわれた。

 CDのジャケットの若々しいポゴレリチは少しずつ歳を重ねたが、私は何年か後の彼、10年、20年後の彼がどのように進化しているかが楽しみだ。彼が再び道を踏み外す心配はないし、凡庸なピアニストよりはるかに素晴らしいはずだ。実は彼はとても保守的なのだ。私はポゴレリチの今後の録音と演奏に期待し続けるだろう。最後に一言述べるならば、自由奔放であることを愛する人は、それを自制しなければならないことを知っている。     (「京華時報」馮鼎)

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December 06, 2014

ポゴレリチ中国公演

ポゴレリチは現在、中国公演の真っ最中です。
12月5日上海、7日北京、9日香港、11日広州、とまわり、その後に来日し、14日東京公演が今回のアジアツアーの最終公演となります。上海到着以降の写真が、中国版Twitterで何点か見られます。

九麟寺方丈
#波哥2014钢琴独奏音乐会#

KAJIMOTO中国オフィスのアカウントは、こちらです。
梶本音乐KAJIMOTO中国

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September 11, 2014

9月11日(木)よりチケット発売!

ポゴレリチのチケットが、いよいよ発売されます。

12月14日(日)19:00 東京サントリーホール
【カジモトイープラス会員限定先行受付】9/11(木) 12:00 ~ 9/15(月・祝) 18:00 
【一般発売】9/21(日)10:00~

公演・チケットについての詳細は↓
http://www.kajimotomusic.com/jp/news/k=1985/

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June 19, 2014

ポゴレリチ来日決定!

ポゴレリチが来日します!!

2014年12月14日 (日) 19:00 開演 (18:30 開場)
会場サントリーホール.

http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=440/

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May 14, 2014

スケジュール2014-2015

ポゴレリチのこのあとのスケジュールを、↓で知ることができます。
Ivo Pogorelich, piano(MECA)

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